FortiGateでのLAG運用とmin-links設定の挙動を解説
はじめに
FortiGateで複数本のリンクを束ねてLAG(Link Aggregation Group)を構成するケースは多いと思います。
通常、1本リンクが落ちてもLAG全体は動作を続けますが、要件によっては「特定の本数が維持できない場合はLAG自体をダウンさせたい」ことがあります。
このようなときに利用できるのが min-links 設定です。
LAG(Link Aggregation)の基本
- 複数の物理リンクを束ねて1つの論理インターフェースとして利用
- 帯域の増強や冗長化が可能
- FortiGateでは
config system interfaceからLAGを作成
通常は「メンバーの一部が切れても残りで動作」します。
min-linksとは?
min-links は「最低限稼働してほしいリンク数」を定義する設定です。
指定数未満になると LAGインターフェース全体をダウン
上位スイッチやルータに対して「リンク障害を明示的に伝えたい」場合に有効
設定例
config system interface
edit "LAG1"
set type aggregate
set member "port1" "port2"
set min-links 2
next
end
この例では、2本中1本でも切れるとLAG全体がダウンします。
実際の挙動
min-links未設定(デフォルト)
→ 1本ダウンしてもLAGインターフェースは動作し続けるmin-links設定あり
→ 指定数未満になると、インターフェースが「リンクダウン」と判定され、ルーティングやHAフェイルオーバーが即座に動作
利用シーン
WANの冗長構成:1本でも欠けたら帯域不足になるため、LAGを落としてSD-WANにフェイルオーバーさせたい
隣接機器との整合性:相手スイッチがmin-links前提で設計されている場合
HAのフェイルオーバートリガー:LAG全体のダウンを確実に検知させる
注意点
min-linksを厳しく設定しすぎると「ちょっとしたリンク障害で全停止」になるリスク
隣接機器(スイッチ/ルータ)側の挙動と合わせて検証するのが必須
実運用前にラボ環境で「リンクを抜いたときの挙動」を必ず確認しましょう
まとめ
FortiGateでLAGを使う場合、min-linksを設定するかどうかで障害時の挙動が大きく変わります。
要件に応じて「部分生存」か「全断にしてフェイルオーバー」かを決めておくことが重要です。