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FortiGate Tips 2025年10月11日

FortiGate サイジングTips:print tablesize で上限・VDOM・globalをチェック

はじめに

  • print tablesize は、いま接続している FortiGate(その機種・その FortiOS バージョン)の各オブジェクトの上限値と現在の使用数を一括で確認するためのコマンドです。表には、テーブル(インスタンス)単位/VDOM 単位/装置全体(グローバル)の上限が並び、FortiOS 7.6 では 4 列目として現在の使用数(usage) が追加されました。これにより「あとどれだけ作れるか」「どの上限に当たっているか」を即断できます。0 は“ハード上限なし(実質メモリ等で制約)”を意味します。

ユースケース

  • サイジング時の事前確認で活用できます。たとえば VLAN を数十~数百個増設する、アドレスやポリシーを大量追加する、SD-WAN ヘルスチェックを拡充するといった変更前に実機で print tablesize を実行すれば、“今の箱で安全に増やせるか” を定量的に判断できます。
  • さらに、作成やメンバー追加が失敗した際の切り分けにも有用で、usage と上限(per-VDOM / global / per-instance)を見比べることで、単純な満杯なのか別の制約なのかを素早く特定できます。Fortinet のテクニカルチップでも、現状把握には print tablesize、一部機種で提供される config system resource-limits は制限設定用、と役割分担が示されています。

利用方法

  • CLI から そのまま print tablesize を実行します(VDOM 環境では必要に応じて global で実行)。画面には system.interface や firewall.policy などCLIの設定項目と同じ表記で表示され、オブジェクトごとに、per-instance / per-VDOM / global / usage の4列が表示されます。
  • usage が上限に近い項目は、設計時の増設余力や、直近の運用変更でのリスク評価の目安になります。

print tablesize出力例

# print tablesize
system.vdom: 0 0 10 2
system.datasource: 0 0 0 3
system.timezone: 0 0 0 598
system.global:internet-service-download-list: 0 256 512 0
system.accprofile: 0 0 18 0
system.np6xlite: 0 256 512 1
system.vdom-link: 0 0 0 0
system.switch-interface: 0 0 0 0
system.switch-interface:span-source-port: 0 0 0 0
system.switch-interface:member: 1024 0 0 0
system.object-tagging: 0 1024 1024 1
system.interface: 0 0 4096 43
system.interface:client-options: 0 0 0 0
system.interface:fail-alert-interfaces: 0 0 0 0
system.interface:member: 0 0 0 0
system.interface:security-groups: 0 0 0 0
system.interface:vrrp: 0 0 0 0
・・・

※左から、インスタンス自体の上限数、VDOMごとの上限数、装置全体の上限数、現在の利用数が表示される。

Maximum Values Tableでの確認

  • print tablesizeは実機での確認が必要となるため、実機が手元にないとそれぞれの上限値を確認することができません。そのような場合には、Fortinetの公式サイトで「Maximum Values Table」という情報が公開されています。これはCLIでprint tablesizeを実行した結果と同等の情報を確認することができます。
    (print tablesizeでの実行結果の方が確認できる項目が多いです。)

docs.fortinet.com

手順

  • ソフトウェアのバージョンと、モデルを選択します。モデルは複数選択が可能です。

  • モデルを複数選択した場合、選択したモデルの結果が同時に出力されるためモデル同士の比較に便利です。

  • 黒いセル:装置全体の上限値を示します
  • グレーセル:VDOMごとの上限値を示します。
  • 白いセル:そのインスタンスの上限値を示します。

まとめ

  • print tablesize は、いまの FortiGate で「どのオブジェクトを・どれだけ・安全に増やせるか」を即座に見極めるための実用コマンドです。per-instance/VDOM/global の三つの上限を横並びで把握し、FortiOS 7.6 以降は usage 列で実使用量まで一目で確認できます。
  • 大量追加や構成変更の前に global と対象 VDOM の両方で実行して余力を読み、0 表示の項目は“上限なし”ではなくメモリ等の実リソースに依存する点にも注意します。
  • 手元に機器がない場合は Maximum Values Table を目安にできますが、詳細はprint tablesizeでの出力を確認する必要があります。変更作業の前後で結果を保存しておくと、トラブル時の切り分けや将来のサイジングにも効きます。日々の点検と変更手順にこのチェックを組み込み、限界に近いテーブルを早めに察知・対処することが、安定運用と拡張計画の質を大きく高めます。